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印刷時のトラブル現象について

2022.7.1

オフセット印刷では、気温や湿度、印刷機の設定、紙とインキと湿し水とのバランス等様々な要因で印刷不良やトラブルが起こりえます。印刷時のトラブル現象の一例です。
汚れ:白地となる部分にインキが付着してしまうこと。地汚れ(インキが不要箇所に付着する汚れ)、浮き汚れ(インキが湿し水に浮いたり、懸濁し、汚れとして版面上に発生する汚れ)などがあります。
紙むけ:紙の表面繊維や塗工層部分がむしり取られたようになること。ピッキングとも呼びます。
しわ:印刷後の紙にしわができることです。紙のカールや伸縮、印圧の不均衡などで発生します。

見当不良:色のずれ、裏表のずれが生じていることです。印刷中のクワエ不良や印刷ブレ、紙の伸縮などから起こります。
ダブリ:同じ網点や画像が二重に刷られたようになることです。
裏抜け:絵柄が紙の表から裏へ染み抜けたり(プリントスルー)、油の為に紙が透明(透き通し)になることです。
裏移り:刷本を積み重ねたときの紙の重みで、下の紙のインキがその上にある紙の裏側について汚す現象。防止策としてスプレー剤の噴霧や刷本の取り分を行います。
ブロッキング:裏移りの進行したもので、重ねておいた刷本のインキ皮膜が他の印刷紙の裏と密着乾燥し、剥がすと紙が破れる現象です。
印刷ムラ:印刷面が均一に印刷されていなくて、斑点や液状に濃度がムラになる現象です。また、ベタ刷りの部分に梨地模様が現れることもあり、モットリングとも言います。
着肉不良:色の付きが悪く印刷面に濃淡が出るこです。インキの粘度不足や、湿し水のpHが影響します。
筋目や縞目:機械的な要因でインキ量の少ない白い線が出ること。ローラー目、ギア目などがあります。
チョーキング:印刷表面を擦ると簡単にインキが剝がれてしまう現象です。ビヒクルが紙の中に吸収されて顔料のみが紙表面に残るために起こります。
トラッピング不良:2色目のインキが1色目のインキ皮膜を剥がし取ってしまい、2色目の印刷が出来なる現象をいいます。
クリスタゼーション:多色刷の場合、最初に刷ったインキ(印刷面)が鏡のようにツルツルになり、次に刷重ねるインキを弾いたり、反発する現象をいいます。

 

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